パネライ昔話【後編】~終戦から現代~
こんにちは!
PANERAI金沢ブティック竹田です。
本日は前回に引き続き、パネライの歴史についての後半となります!
それではパネライ昔話【後編】はじまりはじまり~
1972年
グイド・パネライの息子であるジュゼッペ・パネライが他界。家族事業、そしてイタリア海軍とのすべての独占供給契約の管理は、エンジニアであり、かつてイタリア海軍士官も務めたディノ・ゼイに引き継がれました。彼は、パネライの新しいCEOにも任命されました。また、社名が「G. パネライ&フィリオ(G. Panerai & Figlio)」から「オフィチーネ パネライ(Officine Panerai S.r.l.)」 に変更され、すでに多数の製品や腕時計に表示されていた「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI)」が正式なブランド名となりました。
1993年
1992年に始まり、世界的な影響を及ぼした深刻な経済・政治危機への対策として、オフィチーネ パネライは一般向け腕時計市場への参入を決定し、3つのコレクションを発表。直径44mmの「ルミノール」と「ルミノール マリーナ」、そして直径42mmの「マーレノストゥルム」クロノグラフから、シリアルナンバー入りの限定モデルが合計10種類登場しました。これらは、イタリア海軍特殊潜水部隊のために開発された歴史的なモデルからインスピレーションを得たものです。この年、これらの製品に関する軍事機密指定が解除されたため、パネライのCEOであったディノ・ゼイが公開に踏み切ったのでした。パネライ初のコレクションは瞬く間に、コレクターと時計愛好家の間で極めて高い人気を博しました。
1996年
アメリカの俳優シルベスター・スタローンは、オフィチーネ パネライの時計に注目し、1996年に公開された映画『デイライト』で着用するために、特注のモデルを依頼しました。
このイベントの後、「ルミノール スライテック(Slytech)」(スライはスタローンのニックネーム)と呼ばれるパーソナライズドシリーズの時計が発売されます。
1997年
ヴァンドーム(現リシュモン)グループがパネライ社を買収
後にCEOとなるアンジェロ・ボナーティらが中心となり
ハイエンドスポーツウォッチ市場に参入する。
アンジェロ・ボナーティ
1998年
1998年4月、パネライはSIHH(Salon de la Haute Horlogerie of Geneva)に参加し、国際的な高級時計市場にデビューしました。この時のコレクションは、直径44mmの「ルミノール」と「ルミノール マリーナ」が3種類、そして細くなったベゼルとねじ込み式裏蓋を持つ、直径42mmの「マーレノストゥルム」クロノグラフで構成されていました。この瞬間から、パネライは高級スポーツウォッチの分野で国際的な名声を獲得し、大型の腕時計というトレンドを世界中に広めたのです。
2002年
ヌーシャテルにパネライ マニュファクチュールを開設
2002年は、オフィチーネ パネライの節目となった年でした。スイスのヌーシャテルにパネライのマニュファクチュールがオープンしたのです。スイスが誇る高度な時計製造技術と、卓越したデザインおよびノウハウが一つに統合されたこの場所では、計画、開発、継続的なリサーチによって、技術と機能に関する新たな観点が生まれています。この年は、香港の高級ショッピングセンターであるプリンスビル(太子大厦)にアジア初のパネライ ブティックがオープンし、アジア進出を果たしました。
2005年
オフィチーネ パネライ初の自社製ムーブメント
オフィチーネ パネライが、初の自社製ムーブメントP.2002を発表。GMT機能に加え、1950年代のアンジェリュス製ムーブメントと同じ8日間のパワーリザーブを備えた手巻きキャリバーです。
このキャリバーの名前は、オフィチーネ パネライが自社製造施設をオープンした年にちなみ、フィレンツェで誕生したブランドが誇る高度な時計製造技術を讃えるものです。
P.2002ムーブメント
2014年
オフィチーネ パネライの新しいマニュファクチュールがオープン
スイス・ヌーシャテルの丘陵地帯にあるピエール・ア・ボットに、オフィチーネ パネライの新しいマニュファクチュールがオープンしました。この新施設では、高級時計製造に関する高度な専門技術が一堂に会し、イタリアの優れたデザインと、スイスで生まれた伝統的な技術を融合させています。
2016年
ブランドの象徴である「ルミノール」を再解釈し
従来よりも薄く、現代的でスタイリッシュな新コレクション
「ルミノール・ドゥエ」を発表
PAM00674
2018年
アンジェロ・ボナーティに代わってジャンマルク・ポントルエがCEOに就任
2019年
それまで「ルミノール」コレクションの一部であった
プロフェッショナルダイバーシリーズの”ルミノールサブマーシブル”を
独立コレクション「サブマーシブル」として発表。
ジャン・マルク・ポントルエCEO
2020年
第36回アメリカズカップ2020では、パネライはルナ・ロッサ プラダ ピレリチームのパートナーに。
第36回アメリカズカップ2020のチャレンジャー・オブ・レコードであるこのチームのためにデザインされた4つのアイコニックな時計をルナ・ロッサ コレクションから発売しました。パネライがタイムピースを制作することは大変誇りであり、卓越性と革新性を備えたこれらのタイムピースは海と結びついた新しいイタリアの物語を表現しています。